| ◇私立高校の推薦入試◇ |
| 私立高校の入試は大別して推薦入試と一般入試に分かれます。 一般論として、推薦は私立高校を第一志望として受験する者に有利な制度で、一般受験者に較べて優遇されるのが普通です。
埼玉県に関しては、現在私立高校の入試は「前期試験」「後期試験」という区分で実施されています。「前期試験」は推薦入試、「後期試験」は一般入試にそれぞれあたります。 |
| ●単願推薦● | 第一志望校のみを受験する場合に利用する制度です。 内申点(通知表の評定)や業者テスト(主として北辰テスト)の偏差値に基いて出願するもので、大別して「学校推薦」と「自己推薦」の2種類があります。「自己推薦」には、塾から直接高校に推薦する「塾推薦」も含まれます。 「学校推薦」が内申を重視するものであるのに対し、「自己推薦」では内申点ばかりでなく、業者テストの偏差値も合否の要因になります。特に、内申が絶対評価になったためその数値に対する信頼性が下落した関係で、多くの私立高校では内申の基準を従来に比べて高目に設けたり、業者テストの偏差値を重視する傾向が出ています。 これらの資料の扱いは各高校一様ではありませんが、いずれにしても受験生本人が直接高校を訪問し、合否について相談する「個別相談」「入試相談」の場を設ける学校が極めて多くなっています。 |
| ●併願推薦● | 複数の高校を受験する場合に利用する制度です。単願推薦同様、「学校推薦」と「自己推薦」があり、高校側の提示する基準を満たしていれば推薦入試を受験することができます。 併願推薦の場合も、「学校推薦」では内申点のみ、「自己推薦」では内申点または偏差値が推薦の基準になります。 |
| ●個別相談● | 単願・併願の「推薦」で受験する場合、生徒本人や保護者が直接高校へ行き、担当者と会って話をしなければなりません。 事前に本人や保護者が高校側担当者と話し合っておくことは、合格の大きな決め手になることが少なくありません(高校によっては、説明会や相談会でカード等を発行し、そこに記載された番号を持つ受験者を優遇するという場合もあります)。 「推薦」を利用するには、まず高校の「学校説明会」に出席し、そこで必要な情報を手に入れることが不可欠です。また、高校が、生徒・保護者を対象とした「個別相談会」「入試相談会」などを実施している場合には、必ず出席する必要があります。ここで生徒側からの資料(通知表の成績や北辰テストの結果など)を提出し、合否についての判断を聞くことになります。 「推薦」は生徒本人や保護者が直接動かなければならないため、その意味での負担の大きいことが難点ですが、私立高校を受験する場合にはきわめて有利な制度ですから、ぜひ利用すべきです。 |
| ●推薦基準● | 推薦入試では、原則として高校側から提示された基準を満たす者が優先的に合格とされます。推薦の基準は、一般的に「単願推薦」では比較的低め、「併願推薦」では「単願推薦」よりは高めに設定されています。 内申点と偏差値とは、合格判定のための重要な資料となります。ただし、この場合の内申点とは、中学の調査書の評定ではなく、3年1学期または2学期の通知表の評定を指すのが普通です。 「学校推薦」の場合、合否は内申点によって決定されます。 一方、「自己推薦」では、内申点と偏差値の両方が合否決定の資料になります。つまり、内申点が不足して中学からの推薦を受けられない生徒でも、偏差値が基準を満たしていれば推薦入試を受けることが可能になります。 ただし、高校によっては、内申と偏差値両方の基準を満たすことを求める場合もあるので注意が必要です。 |
