メイン 山小屋について ライブカメラ 登山道について 近況をお知らせ お役立ちページ


表尾根は、名前が示す通り修験道の対象だった塔ノ岳への表参道ともいうべき道です。途中、行者岳や新大日の頭などそうした信仰上の名残が山の名前に残っています。修験道の修行場として開かれた登山道は、例えば四国の石鎚山や近くは妙義山のように鎖場や急登の連続といった印象をお持ちになる方もいると思います。確かに表尾根には行者岳周辺に鎖場はありますが、その他には難所はありません。大倉尾根に比べると格段と展望のよい尾根道ですが、それだけ悪天候時は風雨にさらされやすく、かつアップダウンが多いためハードなコースといえます。

ルート(コースタイム)

1.蓑毛バス停(蓑毛登山口)

バス停周辺には、売店が一軒、それから公衆便所があります。バス停から道路をはさんで少年団の碑が建っています。この辺りが少年団発祥の地だそうです。

2.蓑毛〜ヤビツ峠(登り約60分・下り約50分)

少年団員の白い像の敬礼に迎えられて、川沿いのアスファルト沿いの車道を登り始めます。すぐに萱葺き民家風の蕎麦屋、さらに進むとニジマスの塩焼きを食わせるお店を過ぎ、キャンプ場を左に見ながら登ります。やがて道は、川を渡ります。渡る橋の手前に「春嶽湧水」と名づけられた湧き水があります。この水は全国名水百選の一つです。

この橋を境に道は本格的な登山道になります。この登山道はとても整備の行き届いた道です。さほど急なところもなく、なんとなく1時間くらい歩いているうちに、ひょっこりヤビツ峠手前の車道に飛び出します。

3.ヤビツ峠〜三ノ塔(登り約1時間30分・下り約60分)

ヤビツ峠には、駐車場、バス停、それから立派な公衆便所があります。ヤビツ峠(標高761m)までバスはくることはくるのですが、8時台・9時台に1〜2本しか秦野駅から出ないこと、それから天候次第では運休になるためあまりあてにしない方がいいと思います。また、この峠にはヤビツ山荘があります。

峠からアスファルトの車道を歩きます。快適に通り過ぎるマイカーを恨めしく思いつつ歩くこと20分で富士見山荘に到着します。登山道は、この山荘から車道を左に分かれます。植林帯の斜面に道は続き、やがて二ノ塔の頂にひょこり登り出ます。目と鼻の先にある三ノ塔が威圧的な高さでそびえているように見えます。でも案外、三ノ塔まではぞうさもなく登り切れますから、もし余力があるなら三ノ塔まで登って休んだ方がいいと思います。

4.三ノ塔〜新大日(登り約1時間30分・下り約1時間10分)

三ノ塔(標高1205m)は表尾根の中でも独立した山ではないかと思えるほど堂々とした山です。そのためワンディハイクの目的地として登られる山としても親しまれています。山頂には無人休憩所があります。ピクニック気分でやってくる方の中には、この休憩所でソバを食わせるところがあったり、ジュースの自動販売機があると思い込んでくる場合があるようです。そんなものはありません。公衆トイレもありません。でも飛び切り素敵な展望だけは用意されてます。

三ノ塔の頂からわずかに頂稜の平らな道を進むとすぐに地蔵様がたたずんでおられます。ここから烏尾山の鞍部に一気に下ります。積雪期や雨上がり後は気をつけたい場所です。鞍部からわずかな登りで烏尾山(標高1136m)に到着。この頂にはベンチがいくつか設置されています。

烏尾山から30分も登らぬうちに行者岳(標高1209m)の狭い頂に到着します。修験道の開祖、役ノ小角(役ノ行者)の像がこの山の頂に安置されていましたが、残念なことに盗まれてしまいました。この頂から下る途中に鎖場が2ヶ所あります。最初の鎖場はたいしたことはありませんが、次に現れる鎖場は高度差が数メートルほどあります。ここの鎖はステンレス製なので、軍手や手袋をしたままつかまると滑ってしまいます。かつてそのために事故が起きています。どんなに寒くても、どんなに日焼けが気になってもここは素手でしっかりつかみましょう。

 行者岳の下りを終えると後は、新大日までの登りが続きます。

5.新大日〜塔ノ岳(登り約40分・下り約30分)

新大日まで来れば塔ノ岳(標高1490m)に着いたも同然です。一旦、登山道は急な下りになります。(冬期は凍結するため滑りやすいところです)その後はなだらかな稜線を歩きます。木ノ又小屋を左手に見送り更に進むと、塔ノ岳直下の急登になります。それでもたいした距離はありません。

表尾根なぞへっちゃらだった、ちっとも疲れやしないと見栄を張りたい方は、この辺りで、汗をぬぐうなり、呼吸を整えるなり、あるいは櫛で髪の毛をなでつけてから頂上にお越し下さい。