9月24日の日記 「紛らわしい大阪の空港名」
国内線を利用して空路大阪入りをしようとすると、大阪には二つの空港が有ることに気づく。ひとつは昔から有る伊丹の空港で、現在は「大阪空港」という名称だ。もう一つは近代になって作られた大阪湾に浮かぶ人口の島のハイテク空港で、こちらは「関西空港」という名称、地元民からは「かんくう」と呼ばれて親しまれている。この二つの空港の違いを知っている人にはなんでもないことだが、知らない人にとってはこれが「とんでもないこと」にもなる。以下、恥を忍んで鶴ちゃんの失敗談を記すとしよう。同じ誤りをする人が増えないことを願って・・・。
東京から大阪までの交通機関として、鶴ちゃんはずっと新幹線を利用してきた。大阪の空港はほとんど利用したことが無かった。それが、今回はじめて東京から大阪までを空路を利用しようと思い立った。その理由としてはまず、航空運賃が昔よりずいぶん安くなったことが挙げられる。「特割」(特別割引運賃)ならば、新幹線を利用する運賃よりも安くなり、空港から市内への交通の運賃を加えても新幹線料金と大差がないのだ。今や東京から大阪への交通手段は新幹線だけに限らず空路も選択の対象になる時代になったのだ。空路を利用しようと思い立った理由の2番目は、仕事で予約してくれた大阪のホテルの案内地図に「大阪空港」の文字を発見したことだ。今回利用のホテルは新大阪と千里中央の中間に有るホテルで、地図を見ると千里中央駅からモノレールで「大阪空港」に通じている。案内図を見た感じでは、これなら空港からホテルまで30分くらいのものだ、「もしかしたら新幹線よりも飛行機の方が早くホテルに着けるかも知れない」と、鶴ちゃんは考えたのだ。3つ目の理由としては・・・23日の仕事のために22日のうちに大阪入りする必要があったのだが、22日は夜8時まで都内で仕事が有り、最終列車で大阪へ行かねばならない状況だったことだ。「10時間も働いた後、疲れた身体で3時間も電車に揺られていくのはいやだなあ・・・飛行機なら1時間で「ひとっとび」だ。」このように考えて、鶴ちゃんは今回は空路を利用してみることにした。
インターネットのANAのホームページで予約するとき、大阪の空港には「大阪(伊丹)」「大阪(関西)」の二つが有った。いくら大阪の空港について何も知らない鶴ちゃんと言えども、「伊丹」の方が昔から有る古い方の空港だってことくらいは判る。しかし鶴ちゃんに判るのはここまで、伊丹がどこで関西空港が何処に有るかそんなことはまるで知らない・・・どちらも行ったことが無いから。ホテルの案内図の「大阪空港」のところには「大阪国際空港」という文字も有ったが「伊丹」の文字は無い。航空ダイヤのページの表示には「伊丹」の文字は有るが「大阪空港」の文字はない。鶴ちゃんは直感的に「大阪国際空港」という立派な名称から、こちらが新しく出来たほうの空港だろうと判断した。「大阪空港=伊丹」という図式が鶴ちゃんの頭の中にはでき上がらなかったのだ。そう判断する材料もなかったわけだし・・・。特割料金が11000円だったことで、「してやったり」と、ほくほく顔の鶴ちゃんは、これから起こることを全く予想だにしていなかった。
22日の夜11時も過ぎたころ、大阪の空港に降り立った鶴ちゃんは、さっそく「千里中央」へむかうモノレールの乗り場を探したが見つからない。南海電鉄の切符売り場で駅員に「あのう、千里中央へ行くにはどうやって・・・・?」と聞いたところ「千里中央ですか?・・・行き方はいろいろ有りますが、どっちにしてもこの時間だともう電車が無いかも知れませんねえ」との答え、ここではじめて鶴ちゃんはホテルの案内図に有った「大阪空港」とは違う空港に自分がいることに気がついたのだった。しかし、時すでに遅し。せめて新大阪まででも行けないかとJRの職員に尋ねたがこちらも「もう新大阪に行ける列車はありません」とのこと。もう一度南海電鉄の職員に確認したが南海の難波駅から千里中央へ行く地下鉄の最終電車にも間に合わないとのこと。情けないやら腹が立つやら・・・しかしもう、どうすることも出来ない。15分待った南海電鉄に45分揺られて「難波」駅につき、予定外のタクシー料金を使ってホテルまでたどり着いたのはもう午前1時に近かった。
どうしてこんなことになったのか、いろいろ考えてみるとどうも空港の名称に問題が有るように思われる。伊丹に有る空港の正式な名称は「大阪空港」で、モノレールの駅名も「大阪空港」だ。地図にも「大阪空港」と書かれている。「伊丹空港」というのはずっと昔の名称で、今は正式名称としては使われていないらしい。それなのに、航空会社の時刻表には「大阪空港」の名が使われずに「伊丹」という名称で表示されている。そしてそのことについて何の説明もないのだ。あとで何度も確かめたのだが、やはりその点に対しての分かりやすい有効な説明は何も無かった。時刻表の名称が大阪となっていれば、今回の鶴ちゃんの間違いは起こらなかったかも知れない。あるいは、「伊丹」と表示されているのは「大阪空港」と地図に書かれたりする空港ですよ・・・という注意がどこかに書かれていれば鶴ちゃんは正しい判断が出来たかも知れない。 モノレールの駅名が「大阪空港」なので、こんごも案内図などで「大阪空港」の名前が使われるケースはいくらでも有ると思われる。それならば航空機関の案内資料で「伊丹」の名称を使用しながら大阪空港との関連を何も表示しないでいることはまずいのではないか??!。この点について、関係各位に改善を要求したい。もちろん鶴ちゃんは今のままでも2度と間違えないと思うが、他の誰かが間違える知れないので、改善を要求しておきたいのだ。
改善について具体的なポイントとしては「伊丹」という表示を使うのならば「大阪空港」という表示が「伊丹」のことであること(または「伊丹」=「大阪空港」)を何らかの形で明記することがどうしても必要であろう。知らない人にとってはその点が混乱の元なのだから。また、大阪の地理に詳しくない人にとっては名称の問題が解決したとしても地理的には何も判っていないということもある。2つの空港のどちらが利用者にとって便利なのかを知るためには略図を示すなどして地理関係も表示されたほうが判りやすい。利用者のための手がかりとして、地図による情報もぜひ欲しいものだ。
<以下は、鶴ちゃんの私見と愚痴>
○ 鶴ちゃんが今回間違えたということは、今後誰かが同じように間違える可能性が有るということで、関係者に改善要求したのだが・・・・意地悪く考えてみると次のようなことも言える。それは「鶴ちゃんが今回間違えたということは、今までも誰かが同じように間違えたかもしれない」ということだ。今までにも誰かが同じ間違いを冒し、同じ改善要求をしているかも知れない。 それなのに、関係者はなんら有効な改善策を採らなかったために、鶴ちゃんが第2第3(あるいはもっと?)の犠牲者になった・・・ということはないだろうか?
○ 時刻表では現在、2つの空港を「伊丹」と「関西」という表示で区別している。この「伊丹」が「大阪」だったら鶴ちゃんの今回の間違いはなかったかも知れないのだが、「大阪」と「関西」の2つで表示したのではどうも紛らわしい・・・ということは鶴ちゃんも考えた。しかしだからといって「大阪」を「伊丹」に代えたら紛らわしくなくなるかというと、そう思うのは事情を知っている人が判りやすくなるだけの話で、事情の判っていない人にとってみれば「伊丹」「関西」でも、紛らわしさはなにも解決しない。むしろ正式な空港の名称である「大阪空港」の文字を使っていないぶん、始末が悪いくらいだ。関係者は自分に判るというだけで納得し、事情の判っていない「新しい利用者」の気持ちに立って考えてみたことが有るのかどうか・・・?。企業の独善でないかどうか反省して欲しい。
○ 「今どきそんな人がいるとは驚いた」「ほとんどの人が誤り無く利用してくれており、このような誤りは極めてまれな例に過ぎない」というのだろうか? 「そんな少数派のことにかまっていられない」というのだろうか? 弱者切り捨ての論理がまかり通っている・・・ってことはないかどうか? 「この判りにくさのために、被害に合った人」が一人でもいれば、改善すべきではないのか?
○ 親切に地理的な概念図で2つの空港の位置を示すと、「なんだ、関西空港って、けっこう遠いじゃん、やっぱやめとこか。」と利用者の増加にブレーキがかかる恐れが有るので、地図による表示には賛成できない・・・という内部の意見が出たりするだろうか? そんなの「真実を表示することは自分たちの不利になるので真実を表示しない」ということで、度重なる警察の不祥事や雪印、三菱自動車などの企業体質と同じじゃないか。そんな会社は滅びるべき・・・・ おっっと、最後の方はあくまで鶴ちゃんの「邪推」を書いているだけで、事実ではない(と思う)。こういう疑念に対して、「そんなことは有りません!」と明快な否定を関係者からいただきたいものである。 (2000.9.24)
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