1970年代のロードレーサーを復活させる

2025年12月
だいぶ落ち着いてきたのでアップします。ここまで約3か月かかりました。20代のころ乗っていたロードレーサーの部品をなるべく使って組み立てました。現在のロードレーサーは、カーボンフレームにカーボンリムと6kg台の超軽量が主流です。これは約10kgです。
[経緯]
中学生ごろから20代まで1日に200km走ったこともあるチャリンコ小僧でした。その後、生活の変化で乗らなくなりましたが、最近、医者から運動を勧められ(医者の意見は、どちらかというと健康や寿命を人質に取られた脅迫と表現すべきかと、、、)、運動として自転車を再開しました。ランニングはあまり好きではないし、歩くのは嫌いではないですが、距離が稼げないので、家の周りを徘徊することになるし、ジムでお金を払って運動するのもなんだかなあと思
い、消去法でも自転車に決定しました。
[自転車について]
当時乗っていた自転車をベースにできるかなと思い、実家の納屋に置いてあったのを引き取ってきました。なるべく当時の部品を使うようにしましたが、安全性や使い勝手に大きな違いがある部分は、現在の部品を使いました。フレームとフォークには、深い腐食など安全性に関わる問題点が見つからなかったので、清掃、錆とり、塗装しなおしました。
現在の仕様(*印のある部品は、当時のをそのまま流用)
フレーム及びフォーク* :1970年代に製造されたメーカー不明のハイテン製。
ハンドル* :SAKAE CUSTOM ROAD CHAMPION
ハンドルステム :突き出し80、長さ180 手持ちを流用
ブレーキレバー* :SUNTOUR SUPERBE、カバーはDIA-COMPE 204.7AM(新品)を流用
ブレーキ :BR-R451
クランク* :シマノ600 50×39 12-25T (12Tを外して13-25T 7Sで使用)
BB* :D-3H、ベアリングは新品に交換
シフター* :SUNTOUR
フロント及びリアディレーラ* :SUNTOUR SUPERBE
チェーン :シマノ CN-HG40 → CN-LG500
ペダル*:三ヶ島クイル
スプロケット :シマノ CS-HG50-8 → CS-6700 12-25T 但し、9速で使用。
フロントホイール :MAVIC(中古)
フロントタイヤ :チューブラー CONTINENTAL GIRO 22mm
リヤホイール :REFLEX SUP 700c チューブラー(中古)
リヤタイヤ :チューブラー TUFO S3 Lite
シート :手持ちを流用
シートピラー* :
エンド幅120mmに130mmのホイールを取り付ける
実施例がネット上にないようなので、上げておきます。このエンド幅は、120mmです。当時はこの寸法が主流でした。ボスフリーの5段しかない時代です。現在のカセットフリーハブは、130mmあるいは135mmは取り付けられないのですが、何とかなるかなと思い試しました。まず、中古自転車の店に行き、手ごろな値段でかつ改造に適していると思われるリヤホイールを探してきました。このホイールは、ベアリングコーン(玉押し)とロックナットの間に複数のワッシャーが入っています。これをすべて取り除いてやると、124mmになりました。これによって、タイヤが1mmオフセットしますが、乗ってみて不具合があるようなら修正することにし、そのまま取り付けました。120mmと124mmなので、左右で2mmずつ広げてやる必要がありますが、このぐらいなら、「ちょっときついな」ぐらいで装着可能です。これで、乗ってみましたが不具合が無いようですので、次は、ベアリングコーンを薄くしてやって、120mmにする予定です。
この状態では、トップギヤにした場合、チェーンとチェーンステーの間は、1mmも隙間がありません。最ローギヤにすると、スポークとディレーラのプーリーの枠が擦ってしまい
そうになります。これは非常に危険で、プーリーの枠がスポークに噛みこんでしまうと、ホイールとリアディレイラーが破損し、帰ってこれなくなります。この時点で、8速のスプロケットを使用していますが、トップギヤを外して7速で使用し、スプロケットの前後にスペーサーを入れて、スポークとチェーンステーから離すことにしました。この状態で、7速が使用可能になっています。10速スプロケットも中古屋で入手し試してみて、同様に9速で使用できることを確認しています。但し、10速スプロケットを使用するにはチェーンの交換が必要です。
トップギヤは、11 or 12T
ですが、私の体力とケイデンス60以上をキープしたいことから考えると、使わないギヤとなるので、取り去ることに不便はありません。、
10速化
10速化に挑戦してみました。うまくいくかどうかわからなかったので安価に済ませようと、カセットフリーハブは中古のCS-6700
12-25T(12-13-14-15-16-17-19-21-23-25)を入手し、チェーンはシマノ純正の10s対応チェーンの中では最も安価なCN-LG500(新品)を購入しました。結論から書くと、あっさり取り付け可能で動作も問題ありませんでした。
下記の画像です。チェーンは車体と接触しませんでしたが、トップギヤとエンドの間には約2mmの隙間です。最ローギヤに変速してしまうと、スポークに変速機のプーリーが接触しそうになり、恐怖なので、2速までにしています。中坊の頃、リアディレイラーの調整が不完全で、プーリーをスポークに噛みこませてしまったことがあります。リヤホイールはロックし、スポークとディレイラーは破損という割と深刻なトラブルになります。状況次第では生命の危険がありますので、皆様も充分にお気を付けください。
フリクション式シフトレバーだと、5s → 10s(実際は9s)は無段変速のような感覚です。


Bianchi minivelo 8

ビアンキ ミニベロ8
2012年ごろに札幌で購入し、札幌市内での買い物など移動でしばらく使っていました。その後は自宅にしまい込まれていました。医者に運動をと言われて、10数年ぶりに出してきて整備し乗り始めました。購入直後もだいぶ手を入れましたが、今回の整備でもかなり手を入れました。具体的には以下の通りです。
購入直後の追加
センタースタンド、前バスケット、バックミラー、サイクルコンピュータ
センタースタンドは、自転車店で取り付けていただきました。スイスのPLETSCHERのTwinです。55mmカットして使っています。カットすると重心の関係で後輪接地になりやすいです。センタースタンドで後輪接地は前輪がくるっと回転した場合にバランスを崩して転倒しやすくなります。そのため、カットせずに使うというのも一つの方法だと思います。用心しなければならないのは、カットして後輪接地になった場合、元に戻すことができないことです。
前バスケットを取り付けることで、前輪接地になり安定します。この場合、サイドスタンドや後輪両立スタンドでありがちな「バスケットに重量物を積むと転倒しやすい」というトラブルも防げます。バスケットは自分で取り付けました。金具が適合しなかったので、万力とカナヅチでまげて適合させました。
バックミラーは私にとって必須装備です。頸椎を痛めてしまい、ひどいときは右後方に振り向くことができない状態でした。振り向くと激痛が走るのです。現在は緩解していますが、鈍い痛みはあります。頸椎を痛めた原因はおそらくバイクのヘルメットおよび運転だろうと思います。実際、バイクを降りたら症状は劇的に改善しました。
サイクルコンピュータは2012年ごろは使い勝手、実用性あるいは精度もいまいちな感じでした。ギミックとして面白いので取り付けました。当時、秋葉原で安価な製品が投げ売りされていたのでを片っ端から購入していった思い出があります。方式などで大別すると、下記のようになります。
1. GPS方式
GPSで位置を検知し、移動速度を計算するタイプ。現在の主流ではあるのですが、当時のはいろいろと問題がありました。感度が悪く、衛星をロストするので、速度表示がばらつきます。
2. 速度センサー方式
スポークに磁石を取り付けて、これを磁気センサーで検知し、速度を算出する方式。この方式には、磁気センサーがワイヤレスのものとサイクルコンピュータと配線で接続するワイヤ方式の2つがあります。最近のは、磁気センサーに送信機を搭載するワイヤレス方式が主流ですが、ワイヤー方式より高価です。
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2025年に乗り始めるにあたっての変更
1. ハンドルステムの交換
前傾姿勢はきついので、きつくない程度にハンドル位置を上げるためにハンドルステムを長さ150mm →
220mmに交換しました。これに伴い、ブレーキおよびシフトケーブルの長さが足りなくなり、交換。アウターはニッセンのを使いました。
2. タイヤ交換
サイドのひびは無かったものの、乗り始めてから30kmでバースト。古いタイヤは見た目で判断できないです。何も考えずに交換すべきでした。パナレーサーのニミッツタフにしました。パターンの無いスリック形状なのでちょっと不安でしたが、考えてみればトレーニングのために乗るのでしたら、路面がぬれているときは乗らないという選択ができるので、これで問題ないです。
3. サドル交換
痛かったので交換。やはりヘタっていたのでしょうね。BROOKSのB17とか考えたのですが、うわっと思うような価格になっていました。GORIX
というメーカーのチェレステカラーです。
4. トークリップ
付けてみたのですが、取り外しました。ペダルの位置が低いので、装着までの間に必ず地面と接触します。なので、付けずにちょっと走るということができません。
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2012年ごろ、頻繁に札幌へ出張していたので、地下鉄北18条駅近くにアパートを借りていたことがありました。当時で家賃1万円台からいくつかありましたが、安いと程度はそれなりなので、結果的に2万円台、鉄筋コンクリート8階建ての一室を借りました。札幌は、暮らすには物価も安いし、食べ物もおいしいので気に入っている街の一つです。ちょっと面白いのは、厳冬期に1ヵ月ぶりにアパートに行っても室内は暖房もつけていないのに、10度以上の室温であること。外は零下なのにです。周囲の住人は常に暖房を付けているし、外との断熱はそれなりに厳重なので、結果的にこういうことになります。おかげで暖房費も安かった。外は寒いのに、建物の中は暖かいというより暑さを感じるというのは、この街の特長かもしれません。高層階では真冬に半袖Tシャツということにもなります。こういう状態なので、真冬の札幌に南の方からお出かけになる場合、服装には要注意です。関東地方からでは、普段の服装の外側にもう一枚というところがベストと思います。コートを厚めにするとか、コンパクトに収納できるユニクロのウルトラライトダウンを着こんで厚さを感じたらそれだけを脱ぐとかそんな感じです。厚めの防寒下着を着こんでいくと、建物内に入ってしばらくすれば汗だらだらという状態になりえます。下着なのでちょっと脱ぐというわけにもいかず、苦しいことになります。
逆に札幌にお住まいの方が、関東地方でアパート暮らしするとなると逆のことが起きます。まず、部屋の中が寒い。暖房をいくらつけても、Tシャツで過ごせる状態になりません。

1960年代前半のアルプスランドナー
上記は2台ともタイヤがオンロード専用です。パターンが無いスリックでしかも細いため、砂利道を走るのは冷や汗が出ます。
それで、20代前半まで、常用として使っていたアルプス自転車のランドナーをレストアして乗ることにしました。

2026年3月17日 普段使い用の自転車
[2026年3月〜]
まだ修正が残っていますが、形になったのでアップしておきます。高校の時に中古で入手したアルプス自転車のランドナーを引っ張り出してきてレストアし、普段使い用に仕立てました。フレーム自体はねじのピッチが旧JISですので、1965年以前の製造であることは確実です。当時と現在とでは部品の規格が違い過ぎるので、ここまでするのはちょっと大変でした。特にリアディレイラーのサンプレックスは、エンドが特殊なので当時のを修理して使うしかありません。
いつの時代のフレームか?
私がこのフレームを中古で入手したは、1974年ごろのはずです。この自転車のフレームのタップは M5×0.9 です。現在のJISは
M5×0.8です。JISが、0.9から0.8に変わったのは、1965〜1968年ごろのはずで、1968年にはおそらく旧JISで自転車フレームを作ることは出来なくなったと思われます。よって、このフレームはそれよりも前に製造されたということ。実は、これをレストアする際に、そのことをすっかり忘れて、錆びたねじは全て廃棄しました。それで、組み立てようとした際に、ボトルホルダのねじが
数周で入っていかないことに気が付き、しばらくして旧JISであることを思い出しましたが後の祭り。ピッチ0.9のねじが完全に入手できないわけではありませんが、デザインは選べないし、ボトルホルダを付けることもなかろうと
ピッチ0.8mmのタップで修正してしまいました。
この当時、M3ねじのピッチも、0.6 → 0.5
に変更になりました。区別ができるようにピッチ0.5mmのねじには、ポンチ痕がありました。これはちょうど小学生の頃でしたが、ラジオ少年だった私は部品箱の中にこの2つのM3ねじが混在していました。ナットを合わせるときに、ビスがどちらの規格かを確認しなければならない。ねじが硬い時、嚙んだのか、それともピッチ違いを誰かが無理やり入れたのか、そんなことを考えて作業しなければならなかった。まあ、ややこしい時代でしたね。昔話ではありますが、目の前でこんなのを体験してしまうと、規格への見方は非常に複雑です。
塗装
ロードバイクと同様に全部バラして錆取り、灰色の錆止め塗料を下地塗料として使い、その上にカンペハピオのメタリックレッド、最後にクリアーをスプレーしました。このメタリックレッドというのがどう見ても赤ではなく、赤茶色、赤さび色です。塗り重ねたら鮮やかな赤になるのかとやってみましたが、やはり赤茶色のまま。ちょっと騙された気分です。塗りなおすのもなんだし、これはこれで落ち付いた感じで風情があると考えることにしました。
チェーンリング
スギノ
プロダイにパターンレスチェーンリングというのがありました。これを購入して作ったのがこれでした。薬師寺の水煙をモチーフにして作りました。当時持っていた工具はハンドヤスリとハンドドリルだけでしたので、途中で力尽きました。現在のように高速リュータがあれば、もう少し工作できたかもしれませんし、現在ならそれも可能ですが、何となく当時のまま使っています。スギノ
プロダイ パターンレスチェーンリングは、今でもメルカリなどの出品サイトで時々見かけます。
このチェーンリングのボルトナットは、全て入手不可です。錆びてねじ山も怪しくなったねじは、低頭ボルトナット、アルミパイプなどを使って製作しました。
フロントディレイラー
サンツァーSLです。もともとは穴が開いておりませんでしたが、購入直後に穴を開けました。整備して取り付けましたが、ガタが大きく使用限度を超えています。取り外しも考えましたが、これが無いと、変速のショックでチェーンが外れやすいので、ガードとしてつけています。
このサンツァーSLは、高校のころアルバイトで得た収入で購入した製品でした。既に時効だと思いますが、通学していた高校ではアルバイトが禁止されていました。ところが同級生の実家で休日だけのアルバイトを募集しているとのことで、数回お世話になりました。その当時の場所をグーグルマップで検索してみると住宅地になっており、面影はありません。ただ、当時のバス停にその施設名が残っています。アルバイトしていたその施設は、利用者にも思い出深い場所らしく、名前を検索してみると個人の方の様々な書き込みが見られます。

サンプレックス
リアディレイラー
リアディレイラーです。
アルプス自転車のエンドはサンプレックス専用なのでこれを使うしかありません。すでに製造は終了しており、中古市場ではプレミア価格がついているようです。それを購入するほどの骨董趣味はありません。幸いなことに、機構そのものにはガタが無かったのでレストアすることにしました。プーリだけはガタガタになっており、交換が必要でしたが、他は1mmのガタも無かったです。プーリは、BBB
BDP-01
10Tに換装しました。実は、これが大変でした。直径は10Tで同じだし、無改造で取り付けられるかと思ったら、中心のねじ径が違いました。サンプレックスはφ6mmに対し、BBBは5mmです。しかも、BBBはφ7穴径のベアリングに、厚さ1mmの樹脂製スペーサを入れて使用するようになっています。つまり、この樹脂スペーサの厚みを0.5mmにする必要があるわけ。工作は得意だし、道具も揃っていたので改造できましたが、神経を使う仕事でした。部品が小さいの、固定することが出来ず、指を削りそうになりながら削りました。
やり方を書いておきます。最初から6mmのドリルを入れてしまうと、噛みこんでそのまま破壊する可能性が高いと思います。リューターでちまちまと削るか、あるいは、0.2〜0.3mmずつ太いドリルを順々に入れて少しずつ削るかです。リューターで削るなら、刃の付いた超硬バーでしょう。これを超低速でゆっくりやります。ダイヤモンドも含め砥石だと樹脂が溶けて、うまく整形できません。整形していると徐々に外形も広がって行くので、この点も考慮し、勘合具合をチェックしながら作業していきます。右の画像は取付後の画像です。
サンプレックスは本体がプラスチックでできており、耐久性が無いと思っていましたが、意外と行けますね。昔々、使用感としてはぐにゃぐにゃという感触がありました。
6速化

もともとは、5速でした。650Aのリムは既に流通量が少なく、前世紀まで販売されていた軽量高性能なモデルは入手困難なのではと思います。ちょっと調べてみて見つからなかったので、このボスフリーのをそのまま使うことにしました。ホイールはさび落としの後、ハブのベアリングを分解清掃し、スポークの張り調整を行いました。
ネットで検索調査したら、ボスフリースプロケット(シマノの用語では、マルチプルフリーホイール)の厚みは、5速 26mm、6速 28mm、7速 30mm
という情報が見つかりました。それで、とりあえず6速化を試みました。使用したスプロケットは、MF-TZ510 6S 14-28T
(14-16-18-21-24-28)です。左画像のようにあっさりと取付でき、動作も正常でした。これならば、7速も行けるかもしれません。
しかし問題なのは、5、6速を含め、ボスフリースプロケットではワイドレシオしか見当たらないこと。峠にでも行かない限り、MF-TZ510
6Sであっても28Tなんか使いません。同様に、ケイデンスを考えたら14Tも使用頻度は低いです。上記のロードバイクで使っていたのは13-21T、この自転車で使っていたのは、14-24Tでした。これらで比較した限りでは、13-21Tで15あるいは17Tを常用する使い方で充分です。
リアディレイラーケーブルのアウターはニッセンのを使用しています。この製品は、ごらんのとおり、らせん状になっています。そのため、伸縮しやすいという欠点があります。他の自転車でも使用していますが、距離も短いこともあり不具合を感じません。
MAFAC カンチブレーキ
古めかしい容姿がなんとなく気に入っているのと、まだ使えそうなので清掃し磨きました。まあ、いろいろと問題あります。
[ブレーキシュー]
シューは硬くなってしまっていましたので、シマノのM65Tを購入しました。シマノの制動力は高く買っています。ママチャリの前輪ブレーキもシマノR55C2に交換すると制動力が爆あがりし、安心して乗ることができます。今回は、取り付けがφ7mm丸棒なので、このシューは使えません。まず取り付けで問題発生です。角度が合いません。具体的には内周側しか接触していません。MAFACの調整機構は、見た目はラジアル方向の角度調整しかできないので、リムに接触する角度に調整したら、リムに正対させるような調整はできません。機構的にはトーイン調整も不可能です。実は、ちょっとしたセッティングの工夫で多少は調整できますが、全く足りませんでした。シマノのR55C2ですと、両方向に調整できるのでトーイン調整も含めリムにピッタリ接触させることができますが、これはそういうわけにはいきません。
ただし、この状態でもそれなりに接触面積が出ているので、そこそこの制動力は出ます。最悪、シューの接触面を削ることも検討しています。
[M 5.5?]
チドリの部分でワイヤーを固定しているねじが2本あるのですが、これがいずれもM6ではなく、若干小さいのです。しかし、ピッチがM6と同じなので、M6のナットは入ります。しかし、M6ナットでワイヤーを固定しようと締め上げるとなめてしまます。古いボルトは錆びてねじ山が怪しくなっていたので交換せざるを得ず、結果的に、SUSのM6に穴をあけてボルトを製作しました。この作業は、ボール盤でないとできない作業だと思います。電ドラではまず無理でしょう。このことは[SUSの穴あけ]で後述します。
ライザーバー
もともとはドロップバーでしたが、前傾姿勢はきついので、CFRP製のライザーバーにしました。アマゾンで評判の良さそうなのをポチりましたが、見事に沼にハマりました。従来のスレッドステムに装着しようとしましたが、太くて
入らない。表記は、25.4mmなのに、楕円部の長径が26mm超なのです。ステムは安物の鋳造を選んだのでだったので、多少の塑性変形に刃耐えるだろうと勝手に判断し、無理やりこじ開けて入れました。鍛造だと危険でしょう。素直にアヘッドシステムにしたほうが良かったと思います。
グリップは牛革巻きの製品にしました。サドルも皮にしました。この辺りはかなり趣味が入っています。
ブレーキレバー
DIA-COMPE SS-6
にしました。フラットバー用のブレーキレバーは非常に選択肢が狭いです。後述するように、3つの条件で選ぶのに紆余曲折しました。
Vブレーキ(あるいはメカニカルディスク用)か、そうでないか?
最近のブレーキレバーは、この2つに大別されるようです。ブレーキレバーは てこ
です。作用点は、手で握る部分、力点はワイヤーを引っ張る部分であるとします。ブレーキレバーの形式が決まれば、作用点と支点の距離はほぼ決まります。ちなみに手元のフラットバー用ブレーキレバーでは、支点からレバー先端まで約100mmでした。Vブレーキ用かどうかは、支点と力点の長さでだいたいわかります。手持ちのレバーでは、Vブレーキ用だと、34〜36mm、それ以外だと、24〜26mm
でした。
フラットバー用ブレーキを選択する場合、以下のような条件があります。
1. Vブレーキあるいはメカニカルディスク用か、それ以外か
2. 2フィンガー〜4フィンガー
3. アジャスターの有無
今回の場合、1はカンチブレーキなのでVブレーキ以外、2は好みで4フィンガーを希望、3はブレーキ本体にアジャスターが無いので必須となります。
ちょっと前までは、これらを満足する製品はあったのかもしれませんが、見つけることができませんでした。
当初、Vブレーキ用というのが意味が分からなかったので、中古自転車店でAvidというブランドのVブレーキ用のレバーを購入しました。これを取り付けてみると、ブレーキのばねをダイレクトに引いているようで、割と力がいるのです。これで、Vブレーキ用とは何かということを知り、上記のようなてこの作用点までの距離で分類できることがわかりました。
それで、次に購入したのが、シマノのBL-R20000です。シマノという自転車業界で一人勝ちとなってしまったブランド力に期待しました。このブレーキは、作用点のところが、2段階で調整できるようになっています。しかし、指を乗せる範囲が狭く、ブレーキケーブルの固定がなんかおかしい、アジャスターが樹脂製らしく、ケーブルと引っかかる、なんだかなあ、と思える製品でした。
シマノのラインナップは非常にわかりにくいですね。カタログでは、製品群ごとにまとめてありますが、何がどう違うのか全くわかりません。
TEKTRO RX1.0
というブレーキレバーがあります。完全な4フィンガーです。これは拙宅ではママチャリで使っています。ママチャリというのは極限的なコスト削減の産物と言えるような製品で、どこで見つけてきたんだと思えるような品質の悪い部品を多数使っています。これはナショナルブランであってもです。タイヤなどの消耗品以外では、まずブレーキレバーの横方向の遊びが大きくなります。
この遊びが大きくなったからと使えなくなるということは無いですが、色々と支障が出てくることは確かです。それで、ガタが大きくなったブレーキレバーを、中古自転車屋で見つけてきたTEKTRO
RX1.0に交換しました。ブレーキフィールは劇的に変わり、ブレーキを引くのが楽しいと思えるぐらいになりました。この製品は、TEKTROのサイトにも既に無く、おそらくディスコンと思われます。当初、これを移植することも考えたのですが、そうするとママチャリのレバーはどうするんだということになり、じゃあ、これに匹敵するような製品は?などと考えていると際限がありませんので、諦めました。
そんなわけで、現在は、DIA-COMPE SS-6に落ち着いています。
スキュワー:ホイール軸の固定
アルプスランドナーは輪行車でしたので、ホイール、ハンドルステム、シートポスト等がクイックリリースになっています。普段使いするとなると、これらはいたずらされる可能性があるし、緩むと厄介なので、これらを全てボルトナットに変更しました。ホイールのクイックリリースだけは、通常のボルトナットにできないので、スキュワーというのを使いました。エンド幅が狭いので、アルミナットはφ5.3mmを通してスペーサとして使い、フランジ付ステンレスナットで取り付けています。
BROOKS B17 :サドル
10〜20代のころは、藤田サドルの皮製を使っていました。これは非常に硬かった記憶があります。尻が変形するのか、それとも皮がなじんでくるのか、長距離を走ると尻骨が割れるのではと思えるほどでした。結果的には馴染んでくることは無く、最後まで痛かったです。ミンクオイルなどサドルには御法度とされる軟化するオイルもべとべとになるほど塗って放置するなど、考えられる対策をしましたが柔らかくなりませんでした。この自転車を納戸から掘り出したときも、このサドルは原形をとどめており、カッチカチに硬く、ああこんな感じだったよねと思いながら捨てました。そんなわけで、皮サドルは尻が割れるほど硬いという先入観があります。
当時、BROOKS
B17は憧れの対象でしかなかったです。藤田の皮サドルは、言い方は悪いですがプアマンズB17という位置づけだったと思います。現在、一体いくらするのかと価格を見たら、当時の数倍、ママチャリが1〜2台も購入できるような価格です。ユーザーの評判を見てみると、シームレスサドルにありがちな、硬い痛いという評がほとんどありません。
価格的にしばらく悩みましたが、ポチりました。趣がある風情も魅力でしょうが、適度な弾力と深い沈み込み、痛くなりそうで痛くならないなかなか味のあるサドルと思います。
皮革製品というのは扱いが面倒です。それが皮革好きにはたまらないのだと思いますが、手入れを誤ると廃棄せざるを得ない状態にもなります。このB17もそうしたものの一つです。革靴などはニスを厚塗りして水が浸みこまないようにしてあります。それに対し、このB17は表面にニス塗りしてあるけれども、かなり薄いと思われます。一度座って1時間も走ってくると、目には見えませんが無数のひびが入り、防水性はほぼ無くなります。これは防水スプレーを吹いてみるとよくわかります。スプレーしても、新品では表面から浸みこみがありませんが、しばらく使ってからスプレーすると、溶剤が浸みこみ表面に黒いしみが発生します。このしみは、溶剤が蒸発すれば無くなります。
BROOKSには、PROOFIDEという専用オイルがあります。「BROOKSサドルメンテナンス法
Q&A」というこのサドルの取扱商社の一つであるダイアテック社のWebでは、PRROFIDEだけを使うようにという記述があります。これを無視しろという暴言を吐くつもりはありませんが、皮革製品には皮革製品なりの扱い方法があります。
まず、オイルの浸みこませ方ですが、前述したようにB17表面にはニスが塗られており、このニスを通してはオイルは浸みこんでいきません。なので、表面にオイルを塗って、細かいひびを埋めるという点でし
か有効ではありません。もし、柔らかくするためにオイルを浸み込ませたいのであれば、裏面から塗った方が効果的です。B17の裏面はわりと丁寧に床磨きがしてありますが、それ以上の処理はしていないので、
良く浸みこみます。皮革製品というのは、この裏とコバの処理を見れば
、おおよそどういう製品であるかを見極めることができます。
本品は丁寧に処理してありますが、数〜数十万円のハンドバッグと比較すれば実用品の範囲ですし、数千円の鞄と比較すれば非常に丁寧無し上げです。
B17の手入れについてです。まず乗られる前に、皮革用防水スプレー、皮革用防水クリームを塗っておいたほうが良いと思います。これは、上記で書いたように、最初のうちは中にしみこむようにこまめに施しておいたほうが良いと思います。柔らかくしたいのでしたら、裏からPROOFIDE、あるいはミンクオイルです。柔らかくし過ぎると元に戻すのに苦労するので、少しずつやったほうが良いです。硬くするには、サドルではやったことが無いのですが、他の皮革製品ではオイルを抜くことで硬くしたことがあります。中性洗剤で洗うと油分が抜けて硬くなります。
マッドガード
本所工研 H31C
にしました。他に良いものが無かったというのが正直なところです。樹脂製でも良かったのですが、長年使っているとツヤが無くなり色あせてきます。ステーの取り付けもシンプルなのが良いのですが、変なこだわり
で大げさだったりと、なんだかなと思います。結果的に取付方法が最もシンプルなこれにしました。
と書きましたが、取付に関して最初から取付方法がわかっていたわけではありません。この会社が、自転車小僧の時からあること、Webの小物のラインナップから考えてシンプルな取り付け方であろうと想像したまでです。結果は全くその通りでした。一応、これは、700C用となっていましたが、ごらんのように650Aでもあまり違和感ありません。700Cと650Aでは、タイヤ半径では15mmの差ですから、多少工夫すれば違和感なく取り付けられます。タイヤとマッドガードの隙間にムラがあり、少し開いているので、現在、コツコツとそれを修正しているところです。泥の道を走る予定はないので、隙間を狭く修正しています。
スタンド
minivelo8と同じ、スイスのPLETSCHERのTwinにしました。最近は、ダブルレッグのセンタースタンドでも、この数分の一の価格のがあり、それにしようと考えていました。ところが、意外に不具合の報告が多いのです。特に長さ調整機構のトラブルが多いように思います。それでこれにしました。長さは50mm切断しました。minivelo8が55mmですので、5mmしか変わりません。結局、フレーム設計はBBの位置をその付近にするということなのだろうと思います。
ペダル
三ヶ島のクイルをレストアしました。ベアリングを全部ばらして清掃。グリスを付けて組み立てました。トークリップは煩わしい面がありますが、何となくつけてしまいました。三ヶ島のTOE
CLIP STEEL
DEEPという製品を使っています。この製品の良いところは厚底のハイキングシューズでも入ること。悪いところは、高さがあるのでひっくり返った状態では地面に接触させやすいこと。トークリップは踏力を効率的に使うには良いですが、go-stop
で一連の儀式が必要になるのが煩わしいです。特に、2026年4月から自転車でも一時停止を厳しく取り締まるようになったので、スタンディングで済ませるわけにもいかず、この儀式の回数は格段に増えました。スタンディングでは、「車輪は止まっている」といくら主張しても聞き入れてくれないでしょうね。特に、1対1、1対2の取り締まりの現場では、取り締まられる側は極めて不利です。判例では、警官の証言は極めて高い割合で証拠として採用されています。「
タイヤが動いているのを見た」と主張されたら、動画でも撮影していない限り、覆すことは不可能です。
尾灯
パナソニック NSKR604 を取り付けました。夜間に振動があると LED
が点滅します。また、太陽電池で日中に充電する使用になっていますので、一応、電池交換は不要です。使われている電池は、GV40BVH あるいは TRQNB40(H)
という型番のNi-MH電池です。40mAhの容量で LR44
よりも少し小型です。なので、緊急的にはLR44を使うことも可能です。電池ケースにはLR44も装着可能ですが、LR44は充電に対応していません。
アルカリ単三電池などを無理やり充電すると、爆発することがあります。中学生の時に、なんどか爆発させたことがあります。充電中に爆発するのではなく、しばらくしてから破裂します。夜の就寝中に、「パーン」という感じです。周囲に中味が飛び散るので後始末が大変だし、置き場所によっては怪我するかもしれません。
現在でも、「乾電池充電器」なる製品が市販されていますが、経験的にはほとんど容量は増えないし、上記のように爆発することがあるのでやめておいたほうが良いと思います。

組立作業のちょっとしたヒント
[アウター、インナーワイヤの切断]
アウターだとらせん状の金属があらぬ方向を向いてしまったり、インナーでは先端がばらけたりで苦労されている方も多いのではないでしょうか。ニッパを使われている方も多いと思いますが、電子回路用の小型ニッパはほぼ銅線専用なので、ブレーキワイヤ(鋼線)を切ったら刃が欠けてしまいます。この作業だけに専用工具を購入するというのも一つの方法ですが、工具無限増殖の法則というのがあり、こうやって工具を増やしていくと、工具はあっという間に生活空間を圧迫します。
これが、意外に高速リュータが使えます。刃はダイソーのミニルーター用軸付ダイヤモンドカッターです。ダイヤモンド砥石は高価でも安価でも寿命はそれなりです。この用途だとダイソーなら10回も切れば切れ味が落ちます。自転車なら1台仕上げたら交換でしょう。業務でないならダイソーので十分かもしれません。
[SUSの穴あけ]
SUSは硬いので、押しつけ圧力をかける必要があること、穴を開けている間は角度を固定する必要があること、さらに噛みこみやすいので、その際に力を抜いて素早く垂直に引き抜く必要があります。この一連の動作は、電ドラではかなり難しいと思います。電ドラでやるんだったら焦らずちょっとずつ、ドリルが切れなくなったら先端を磨きなおすか交換しながら、といった作業になると思います。SUSに深さ5mmの穴をあける作業を電ドラでやるんだったら、私ならSUS用ドリルを3本は用意すると思います。
[ドリルやタップが折れて穴の中に噛みこんでしまった]
代替の効く
ネジなら、噛みこんでドリルが折れて先端が残ってしまっても捨てるだけで済みますが、これが簡単に交換できないものだったりすると、ちょっと素人には手に負えない作業になります。何をやっても抜けないようであれば、残ったドリル先端をダイヤモンドリュータで削るという作業になりますが、相手はハイス鋼ですので、半日はかかると思います。リュータの連続動作時間は30分間定格が多いですから、休み休みやらないとリュータのモータが逝ってしまいます。ダイヤモンドビットも1本では足りません。
ところでリュータなのですが、価格的には100均で販売している安価な製品から、数千円、数万円と様々です。特性も、トルク、回転速度、回転時の振動の少なさなど様々です。高速回転のためにモータのバランスをとる、ベアリングも精密なものを使えば高価であったりと、値段なりのところがあります。トルクは割と使い勝手に影響するのではと思います。回転数については、材質による最適な速度がありますので、高速であればよいというわけではありません。タングステンやセラミックなど硬い材料で、水を吹き付けられるあるいは水中での作業が可能であれば、高速であるほど作業性が上がるでしょう。逆にプラスチックや木材などであれば、10000rpmを超えるような速度では、溶けたり焼けたりするので、ゆっくりめでトルク重視のほうが使いやすいと思います。これはサンダーなどでも言えます。場合によっては、数百rpmの電ドラのほうが作業効率が上がる場合があります。
[さび落としと研磨作業]
レストア作業時間の大半をこれに費やしました。
リン酸などのさび落とし剤はあまり使い道が無いです。錆で太ってしまった部品は、まずその錆を機械的に落とさないと、さび落とし剤で金属面を出すことはできません。さらに問題なのは、さび落とし剤は金属面もエッチングしてしまうこと。ねじなどは細くなります。結果的に、締結した場合の強度が著しく低下します。ブレーキのワイヤー固定なんて恐くてできません。自転車を飾っておくのではなく使いたいのでしたら、ねじは何も考えずに交換すべきです。ブレーキワイヤー固定ネジなどは、汎用ネジを使うのであれば、ねじへの穴あけなどが必要になります。
[工具無限増殖の法則]
(鋭意執筆中)
