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2009年上海皆既日食ツアー

IMG_1141ss.jpg (129854 バイト)IMG_1484s.jpg (37643 バイト)2009年7月某日

 仕事の関係もあり、どうしようかと思いましたが、2009 年 7 月 22 日に上海で皆既日食を見るべく、旅行を手配してしまいました。JTB 主催の三泊四日、 7/20〜23、中部国際空港発着、現地係員付のコースです。約 11 万円という、日食にしては格安のツアーです。上海行きを決めたのが遅かったので、成田発着は既に満席でした。

 せっかく、皆既日食帯が日本国内を通るのですから、トカラ列島か、小笠原諸島沖で見るのがスジというものでしょう。悩みましたが、南西諸島でテント生活といういささか過酷な環境、上海を見てみたい、本場の中華料理を堪能したい、さまざまな条件を考慮し、結果的には上海行きを決定しました。
 旅行の手配は、JTB 北海道の札幌航空センター M さんにお願いするといういささか変則的なことを行いました。いろいろ御手間をかけましたが、プラン変更から通関の相談まで親身に対応していただき感謝しています。

 日食用に望遠鏡をアセンブルしました。左図です。折角の皆既日食ですから、皆既のひとときを望遠鏡とカメラのお世話に費やすのは勿体ない。そこで、自動追尾、自動露出変更、自動シャッターで最小限の手間で日食を撮影できるよう工夫しました。
 自動追尾にするためタカハシ製作所製 TG-SP を購入しました。安くはないけれど、軽い、小さい、電源が単三 4 本と非常にお手軽です。ただ、非常に懐が狭いので、右の画像のように鏡筒をオフセットして取り付けないと、カメラが架台と干渉し天頂も向かないという状態です。 30 度の取付金具は、三脚の中心に重心が来るように、端のほうに 1/4 インチのタップを切りました。
IMG_1154ss.jpg (83513 バイト) 鏡筒は、ミニボーグ60ED、お手軽撮影はこれですね。焦点距離が 350mm ですので、構図的には、太陽はかなり小さい比率で撮影されるはずです。コロナの広がりを撮ることを目的として、この焦点距離にしました。画像では出ていませんが、太陽用の位置合わせ部品を取り付けていますので、ファインダーを覗くことなく視野内に太陽を入れることが可能です。部分日食時の撮影用に、対物レンズの後段に No.7519 フィルターフォルダーを組み込みました。ここに、ND10000 フィルターを入れています。部分日食の場合は、このフィルターでも、露出オーバーになるので、先端に取り付ける ND4、ND8 62mm フィルターも用意しました。
 カメラは、初代 EOS Kiss Degital。これの AEB 撮影機能を使って、三段階の自動露出変更を行います。この露出の部分だけは、完全自動にすることはできませんでした。
 右上の画像は、出発の前日に急いで組み立てた自動シャッターコントローラーです。初代 EOS Kiss Degital は、RAW 書き込みがかなり遅くて、1シャッターで露出を変えて 3 枚撮影する設定( AEB 撮影)では、書き込みに 20 秒が必要になります。そこで、シャッターを 3 秒押して、20 秒まってから再びシャッターを押すという設定で固定しました。マイコンチップは、使い慣れた PIC マイコン 16F819 です。
 重量は、カーボン三脚と合わせて約 5.5kg です。
 コロナド 40 のエタロンフィルタをミニボーグ 60ED に取り付けるためのアダプターを製作してもらいました。それが、右上の図のシルバーのリングです。ボーグ、コロナド側ともミリネジです。今回は、(有)吉井製作所にお願いして作っていただきました。ここは、加工が非常に丁寧で仕上がりがきれいなのが特徴です。

7月20日 上海へ

 朝、早めの新幹線と名鉄ミュースカイを乗り継ぎ、中部国際空港へ。ここで中国の通貨である元への両替と受付を行い、出国検査場へ。
 最近の金属探知機は、厳しいです。中部国際空港ではサスペンダーの小さな金具が反応し、帰りの上海空港ではさらに万歩計が反応しました。中部国際空港では、万歩計は反応しませんでした。同行の方は IC 内蔵クレジットカードが反応したそうです。
 最近の国内線の金属探知機ではいずれも反応しませんでしたし、6 年前の成田でもこれらは問題なかったです。液体の件といい、国際線のセキュリティは、どんどん厳しくなっています。
 中部国際空港の国際線カウンター、国際線搭乗口は閑散とした印象を受けます。免税店や軽食が取れる場所も少ないです。そうかと思うとチケットカウンター付近のフードコートは昼食時には長蛇の列です。空港見学、観光、国内線? そういう方が多いようです。
中国東方航空、JALの共同運航便は中部国際空港を飛び立ち、上海(浦東)空港へ無事着陸。ここで、検疫、税関、入国審査を受け、バスに乗り込みました。
この空港から上海市街へはリニアモーターカーが出ており、これに乗ると、10 分ほどで市街へ行けますが、バスだと 1 時間超。上海の道路は混雑がひどいです。

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2010年5月1日から開催される上海万博会場、建設中です。バス車窓から撮影

 本日は夕食がセットされていないので、電脳街に寄ってから、円苑という上海料理のお店へ行くことにしました。ホテルから地下鉄の駅まで1kmほどあるので、タクシーで電脳街のある徐家匯へ行きました。ここは、大手の百貨店が軒を並べるショッピング街でもあります。東京ならば、新宿という感じですかね。1日いても全てを回ることは出来ないと思います。しかも、これらのお店のほとんどは 22 時近くまで営業しています。上海は不夜城です。

 電脳街ですが、主に部品をおいてあるほうの太平洋数碼一期は 20:00 で閉店しており、美羅城へ行きました。美羅城は、PCだけでなく、ファーストフードなどのテナントも入っているビルです。
 そこから、歩いて円苑へ。これが結構距離があって、21時近いというのに蒸し暑くて、びっしょり汗をかいてしまいました。鹿児島と同じ緯度ながら、公称32度、湿度90%で、体感気温は40度を超えていると思います。円苑の料理は、おいしかった。上海へ来た甲斐があったというものです。たらふく食べて、一人あたり 100 元ほど。病みつきになりそうです。

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徐家匯にある電脳街

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上海の電脳街 美羅城の中

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円苑の料理 豚肉をあんかけとゆで卵の盛り合わせ、セロリなどの炒め物

7月21日 上海散策(豫園、上海博物館)、皆既日食セミナーと夕食会

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 宿泊したホテルは、ロンジモンドホテルという、5つ星のホテルでした。おそらくデラックスツインというグレードの部屋だと思いますが、これまでに経験した中では最も豪華な部屋の一つと思います。ベッドは、セミダブルが2つ。バスタブ、シャワールームが個別にあり、ほかにトイレ、洗面台があります。ネットワーク環境は、LANが入っています。ハブを持ち込んで、同室者とシェアしました。
 50数階の建物ですが、部屋は、30階にあり、ごらんのような上海の摩天楼を一望することができます。足もとまでガラスですので、恐怖さえ感じます。

 朝食は、いわゆるビュッフェスタイルですが、種類が豊富です。いつもの癖で、パン、コーヒー、ハムといった洋式で選んでしまいましたが、飲茶に挑戦すべきだったかと後悔しています。結果的に、ホテル内で朝食がとれたのは、本日だけでしたので惜しいことをしました。

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上海のバスは、サイドミラーが特徴的です。

 一部のバスだけかと思いましたが、例外なく、この兎の耳のような大型のサイドミラーが付いていました。

豫園観光

 まず最初に豫園に行きました。一応、上海観光の名所のひとつで、明の時代の庭園です。庭園そのものは、私の感性としては、あまりパッとしない印象です。京都のお寺の庭などで感じる広さを感じないですね。画像に辛口のコメントをしましたが、無造作に奇岩が並べてあるという感じで、そこから自然の表現とかそういうものが非常に乏しい印象を受けます。また、景観を表現してあるであろう場所の前に無造作に建物を建てて、結果的に見るべき位置からその景観が見えなかったりと、ちぐはぐな印象を受けます。
 建物そのものは、非常に立派です。 ここの魅力は、庭園そのものより、庭園内の建物、周囲の土産物屋という感じがします。辛口すぎますかね。

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豫園内の建物

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豫園 波で浸食された石灰岩を無造作に並べているようにしか見えない。

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園外のお土産屋さんの建物が意外に見応えがあったりする。

上海博物館

 豫園から歩いて上海博物館へ行きました。地下鉄の便が悪く、地下鉄の駅まで歩くぐらいなら、博物館まで歩いてしまえと思ったのですが、これは誤算でした。道を間違えたということもありますが、炎天下の上海、体感気温 40℃ のなかを 30 分近く歩くのは、体に堪えます。

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上海博物館と長蛇の列

 上海博物館は、無料で公開されていますが、入場時の手荷物検査が空港並みに厳しいです。X線検査装置が備えてあり、ペットボトルの類は、危険物でないことを証明するために一口飲まされます。この検査がネックとなるので、時間を誤ると長蛇の列になります。幸いなことに、私達は短時間で入場できました。
 一般に大都市の公営の博物館は、国の威信をかけてコレクションしますので、優れた収集品が多いです。上海博物館も例外ではありません。書、絵画、陶磁器等々、よりすぐりの展示品ばかりです。景徳鎮の陶磁器が、数フロアにわたってずらりと並んでいるのは圧巻でした。

皆既日食セミナー

 駿台予備校の海外校の先生が小中学生向けに作ったというスライドを基に説明されていました。まあ、私のような者が、とやかく言うような内容ではないのでコメントは控えます。

夕食会

 上海料理のフルコースです。当然、料理はかなり余りました。もったいないですが、この地ではそういうものなので仕方がありません。上海雑技の変面と頂碗というアトラクションがありました。変面は瞬時に面が変化し、そのからくりがわかりません。

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変面の動画 です。

ホテルへ帰る前に散策を

 夕食会から、バスに乗ってホテルへ帰るというのがコースでしたが、市内を散策したくて離脱しました。今回は、自由時間が非常に短いので、少々貪欲に散策の時間を作っています。電脳街、太平百貨店などいくつかの店を見て回りました。百貨店などでは、土産物屋と異なり、いわゆる極彩色のポーチなどはありませんが、さりげなく中国的な普段使いできそうな品物が置いてあるので良いですね。女性の方が行けば、気がついた時には両手いっぱいの荷物になっていたというのは十分にあり得ると思います。

7月22日 皆既日食

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観望地の様子 1

 このツアーは、本格的な遠征ツアーではないので、超過重量に御注意を、、、、と JTB から連絡が回ってきていたので、大型機材を持ち込まれている方はいらっしゃらなかったようです。概ね、経緯台か小型赤道儀に小型の望遠鏡という組み合わせでした。ドイツ式赤道儀はウェイトがあり、全体の重量もかさむので厳しかっただろうと思います。

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雲の隙間からかろうじて撮影できた欠け始めの太陽

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撮影機材のセッティング

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観望地の様子2

 かけ始めは、雲の隙間からちらほらと見えていましたが、皆既日食の前にバケツをひっくり返したような豪雨になり、雨の中の皆既日食になりました。残念ですが、これも貴重な体験と考えるしかないです。
  皆既日食帯では、気温が下がるために雲が発生したりするのは良く見られる現象のようです。既に雨雲が立ち込めているような状況で、気温が下がったために、結果的に雨になり、雷まで発生したとも考えられます。

 皆既日食中の動画 です。

 この動画は、観望地であるソフィテル黄河(SHE)山 (SOFITEL SHANGHAI SHESHAN HUANGHE) の庭で撮影しました。8倍速にして、10分ほどの現象を1分あまりで見られるように加工しました。

 観望地のホテルを出発し、近くのレストラン SHESHAN FOREST HOTEL で食事しました。例によって、中華料理のコースです。素朴な味というのがウリでしたが、茹で上げた川えびと、ナマズのような魚は日本人の好みに合わない気がします。川えびのほうは、ひげのちくちくとグニュグニュした感触がいまいちで、素揚げして塩でも振りかけたほうが、、、という感じ。魚のほうは、泥臭さが残っていました。

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上海郊外の水郷地帯 朱家角

 その後、上海郊外の水郷地帯、朱家角を見学しました。現地係員の孟さんが、"昭和三十年代には日本でもこんな風景が、"と言われていましたが、わが川越でもこんな感じで川岸の風情を楽しめるように整備されたところがいくつかあります。事前に調査していかなかったのですが、橋の脇に掲げられたプレートによれば、Fast Row Boat が文化財になっているようです。高速 手漕ぎ船とでも訳すのでしょうか。たしかに櫂一つで船をあっという間に速度に乗せてしまうと表現したらよいのか、見てて不思議なほど船の速度がすっと上がります。
 そんなわけで乗ってみました。6人乗り、片道で 60 元。参加者で割勘にしました。ショートコースというのがどうも片道のようです。もちろん、英語、日本語が通じないので、わけわかりません。行きたい方向を指差して、あっちだこっちだと身振り手振りでコミュニケーションをとるしかありません。しかし、風情があります。お勧めです。

櫂漕船の動画です。

ナイトクルーズ

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上海夜景(ナイトクルーズで撮影)

 夜、オプションのナイトクルーズへ行きました。JTB が船を借り切って運航しています。当然のことながら、全員日本人。景色がきれいですね。歴史的建造物はライトアップされていて、対岸の近代的なビルも照明が凝っており、とても美しいです。これもお勧めです。

 この日、ナイトクルーズの前に食事をとったのですが、今日は軽くということで、ホテルのイタリアンレストランで、ピザ、ビール、コーヒーと注文しました。そうしたら、約200元。軽食のつもりが昨日の倍。ホテルの中は、日本並みの物価です。

7月23日 帰国

 朝 6:45 バスでホテルを出発しました。既に渋滞の始まっている市内を抜け、空港へ。なんやかんやで、手荷物検査場にたどり着いたのは、既に搭乗の1時間前と少しあわただしいことになりました。

 ほぼ予定通りに中部国際空港に着陸、帰国となりました。

備考

1. 荷物の重量
 機材、衣類、パソコン合わせて 25kg 超となりました。中国東方航空のエコノミークラスは、預け20kg、機内持ち込み5kgですので、少しオーバーです。追加料金を取られることを覚悟して、受付カウンターに行きましたが、結果的には機内持ち込みは計量されず、フリーパス。帰りは預ける荷物を21.5kgにしてみましたが、それでもフリーパスでした。

中国初めて、中国語が出来ない筆者の上海行きで、気がついたことをちょっと書いておきます。仕事柄、中国人と接することも多いのですが、彼らの行動の源、ハングリー精神の一端を垣間見た気がします。

上海というところ

1. 日本からのアクセスと夏の気温
 名古屋セントレア中部国際空港から2時間あまり、沖縄より近く感じます。北緯 31 度と鹿児島県と同じぐらいの緯度です。気温は 30℃ を少し越えるぐらいですが、湿度 90% と非常に高く、体感気温は40℃ぐらいあります。外を少し歩くと滴るほどの汗が出ます。さらに、ホテル、レストラン等室内では、長袖が欲しくなるほど冷房が効いており、この寒暖の繰り返しは非常につらいです。長袖を一枚携帯し、建物の中に入ったら着ていました。

IMG_1245s.jpg (49604 バイト)2. 英語、日本語
 市内では、両方とも通じないと思ったほうが良いです。通じたのは、空港のカウンター、土産店、ホテルのフロントぐらいでした。

3. 交通事情
3-1. タクシー
 タクシーは、初乗り11元(約160円)で非常に安いです。利用するに当たって、注意点が2つあります。

(a) 上海市内は、いつでも非常に混雑しています。市内の主要幹線は、東京よりもひどいです。そのため距離の割には意外に時間がかかります。地下鉄で行けるのであれば地下鉄のほうが速いです。
(b) 赤い色のタクシーは個人営業のようです。日本の場合は個人タクシーでも区別無く安心して乗車できますが、上海ではそうは行かないようです。運転が荒い、割増料金を取られるといったことは良くあるらしいので、中国語が堪能でない限り使用は控えたほうが良いようです。
(c) 英語、日本語を理解するタクシーの運転手に会ったことはありませんでした。行き先は紙に書く、ガイドブックを見せる、ホテルのフロントやタクシー係に依頼するのが賢明です。

IMG_1203s.jpg (54781 バイト) タクシーで使われている車種は、見た限りでは、上海フォルクスワーゲンのサンタナだけでした。ほとんどのタクシーは、使い込まれていてかなりぼろぼろです。サスペンションはほとんど抜けており路面からの振動が尻にもろに伝わります。クラッチも磨り減っており、乗り心地悪いです。ぼろぼろでも距離計を見ると 20 万 km ちょっとです。日本のタクシーは、廃車までに 40〜50 万 km 走りますので、それに比べると距離の割には痛み方が激しいようです。
IMG_1260s.jpg (84855 バイト) なお、この地では、タクシーの一番の上席は助手席とされているようです。行き先を伝える、お金を支払うときも、助手席が便利ですので、一人で乗るときも助手席に乗られると良いと思います。

3-2. 車優先
 ここでは、車優先です。車は人が立ち止まることを前提に突っ込んでくるので、極めて危険です。これは、歩道を車が横断する場合も同じです。減速することなく通過します。バイクも歩道を走ります。ですから、歩道を歩いていても常に周囲を警戒していないと危険です。バイクには免許が不要なようでマナーは悪いです。

  また、エンジン付バイクよりも電動バイク、電動自転車の類が数が非常に多いです。 電動自転車は日本のそれとは異なり、ペダルをこがなくても走ります。 右の画像は電動バイクです。エンジン付バイクとの見分けはマフラーぐらいでしょうか。様々な電動バイクが走っています。これらは、音も無く近づいてくるので、気がついたときはすぐ後ろに迫っていたということも多々ありました。無灯火のバイクも多い。日本の交通常識は通用せず、常に周囲に気を配っていなければならない、上海はそんな都市と感じます。ただ、人と車がぶつかれば、人に勝ち目がないわけで、強者が強者として振る舞うのは、自然な事とも思えます。上海では、街中で御老人をあまり見かけません。特に御老人のドライバーは見かけませんでした。これは、人口比率もありますが、こういった交通事情もあるかもしれません。

 車優先ということで、日本の交通事情でも考えさせられることがいくつかあるかと思います。弱者である歩行者を優先する歩行者優先が、日本の交通ルールの原則ですが、そのことにより、歩行者が車は停止するのが当然であると振る舞ったり、また、周囲への注意がおろそかになり、結果的に事故が誘発される、そんなことが起きている気がします。正確な統計資料を調査したわけではないですが、ざっと見た限りでは、中国および上海の交通事故死者の人口比率は、ほぼ日本並みのようです。諸条件が異なる上海と日本を単純に比較することは出来ませんが、車優先が交通事故死者の増加につながっていないように見受けられます。日本国内でも、歩行者が上海の町並みを歩く慎重さで用心すれば、交通事故が減るのではないか? そんなことも思えるぐらいには、カルチャーショックを受けました。

3-3. 道路
道路は、凹凸が多いです。日本であれば、ほとんどの舗装路でジュースを飲みながら運転することが出来るでしょう。しかし、かの地ではこれはなかなか難しい作業になります。凹凸が大きく多いので、まず顔にジュースがかかるでしょう。
また、多くの車はタイヤのバランスを調整していないように思われます。高速道路で少し速度を出すと、規則的な振動が発生する車が多いです。
また、運転はものすごいハングリー精神が必要だと思います。少しでも車間を開ければ横から必ず割り込んできます。道路はクラクションでいつでもうるさいです。運転されている方もご年配の方はいらっしゃいません。運転手の対応を見ていると咄嗟の判断の連続ですので、おそらく運転できないでしょう。自分で運転する気になれないです。

4. 日本語メニューのあるレストラン
 まあ、世界各地どこでもそうですが、日本のガイドブックに掲載されていて、日本語メニュー有りと書かれているところは、基本的に日本人が大勢来られるわけで、周囲は日本人ばかりだったこといは珍しくありません。異国情緒を楽しみたいのであれば、あえて避けるのも面白いかもしれません。
 中国語のメニューはわかるようでわからないです。

5.物価
モノによって感じ方はいろいろです。コンビニ等で買い物をする感覚は、日本の1/2〜1/3。街中のレストランなどで食事をする時も、ビールを飲みながらたらふく食って、100元でおつりがくる。ホテルのレストランで、ビザとビール、そしてコーヒーを注文したら日本の一流高級ホテルなみの値段です。場所によって、モノの値段がかなり異なります。

6. 食事について
 食文化が違うので、口に合うもの合わないもの、まあいろいろあります。結局試すしかありません。帰国前後に腹の調子を崩してしまいましたが、それを不味いものを食ったせいにしたくなりますが、本当のところはわかりません。しかしながら、上海では水は要注意でしょう。かなり硬水ですが、歯磨きをするときに口に含みますし、また料理でも使われるため、結果的に飲むことになります。硬水であるがために、料理の味付けやお茶の出具合などいろいろと日本と違い、それはそれで面白いのですが、お腹の具合とはよくよく相談しないとつらいことになります。

7. お土産
 今回も遊ぶのに忙しくて、空港に行ってから空港内の土産物屋でばたばたと買い込むことになりました。市内では、同じような品質のものでも場所によって値段がかなり異なります。観光地内は概して高い。
 好感がもてたのは、上海博物館の中の売店です。各階にも小さなショップがありますが、出口のところに、大きなショップがあります。美術品の複製をあしらった小物や、白檀の扇子などがお手ごろの価格であります。

8. 携帯電話
 機種により操作方法が異なると思いますが、docomo F905i では、国際ローミングを自動にしておけば、そのまま使えました。発信、日本国内の固定電話からの着信は問題ありませんでした。
 au グローバルパスポート対応機種では、国内/海外を切り替えます。切り替えると、一度電源が切れて立ち上げなおしになります。こちらも、発信、日本国内の固定電話からの着信は問題ありませんでした。
 国内の携帯電話から海外の携帯への発信は、出来ない場合がありました。また、海外での着信時には、着信側に料金が発生します。頻繁に着信する場合はお気をつけください。

9. 両替
 今回の旅行では、1元を買う金額は約 15 円、円に戻すときは、1元当たり 11 円でした。すなわち、手数料の割合がとても大きいです。両替は、ホテルのフロントなどで可能ですし、お店によっては日本円が使える場合もあります。ですから、使う分だけ両替したほうが良いと思います。

10. google map
 今回、GPS Dongle を携帯して、移動の軌跡を記録してみたのですが、google map の地図と大きくずれます。国内では、そんなことはなかったので、中国の軍事上の問題かと思い気になっていたのですが、少し原因がわかりました。google map の地図と航空写真とで位置がずれています。航空写真のほうが、GPS 情報と一致するようですが、それでも数 m ずれているように見えます。理由はわかりません。GPS Dongle は、秋月電子通商で購入しました。この GPS Dongle は、電源が別なので、電池ボックスと接続する必要がありますが、安いです。鞄の中に入れておいたので感度が落ちていますが、多くの場合、誤差20m以内に収まっているようです。 

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