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シンビジウムの四季

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マリリンモンロー

 蘭に限らず、何かを育てるということは、ガイドブックどおりにはいきません。蘭に関していえば、各地、各家庭で日照、気温、湿度、風向など条件が全く違います。ガイドブックは、大まかなことを示唆してくれますが、そのとおりやっても、うまくいくとは限らないのです。たとえば、水やり一つにしても、”用土が乾いたら、与える”と 書かれていても、用土が乾くという表現が、カラカラに乾くのか、それとも表面に湿り気はないが、少し掘ってみるとまだ湿っているような状態をいうのか、またその状態の判定にも大きな個人差があります。そのため、蘭の育成も、自分が蘭に慣れるとともに、蘭もまた新しい環境に慣れて花を咲かせるのに、しばらく時間がかかります。

基本的なお手入れ

 失敗が少なかった栽培法をまとめたものです。なお、埼玉県西部での実績です。御自分で実践される場合は、地域によって、天候が異なりますので、気温の差を考慮して、適当にずらしてお考え下さい。

1〜3月
 日の良く当たり、最低温度を7度以上に保てる室内におきます。水は、花のない場合は乾き具合を見て数日に1回、花のある場合は毎日やります。花は、一番上のつぼみが開くか開かないかぐらいの時に切り花にします。早めに切り花にするのは、株が弱るのを防ぐためです。

4月
 水やりは毎日行います。
 植え替えが必要な鉢は、花が終わった鉢から植え替えや株分けを行います。株分けを行った鉢の水やりは、用土や根の状態により水の吸収が変わりますので濡れっぱなしにならないよう、様子を見ながら行います。株分けした鉢は、株分け後1ヶ月は肥料をやりません。今月から基本的に戸外栽培に切り替えますが、毎日の天気予報の最低気温に注意し、10度を下回る場合は、夜だけ室内に取り込みます。

5月
 水やりは、毎日行います。肥料をやり始めます。肥料は、骨粉や油粕を練り固めたシンビジウム用のダンゴ状のものを主に使います。崩れてきたら足すということを8月末まで行います。

6、7月
 梅雨など雨が多いときは、水やりは、鉢の中が濡れっぱなしにならないように様子を見ながら行います。濡れっぱなしになると、新芽が腐ってしまうことがあります。ナメクジの発生が見られるときは、薬を撒きます。

8月
 水やりを毎日かかさないようにします。雑草や肥料切れに注意します。

9〜10月
 水やりをかかさないようにします。空気が乾燥してくるので、鉢の乾きは激しくなりますが、雨が降ったり、気温の低下で、鉢の中の乾きが遅くなることもありますので、その場合は水やりを控えるなど様子を見ながらおこないます。9月から翌5月までは、肥料は追加しません。

11月
 最低気温を見ながら、10度を下回るようになったら戸内栽培に切り替えます。

12月
 鉢の様子を見て、乾いていたら水やりします。

植え替え、株分け

 参考書の通りにやれば問題ないのですが、独断と偏見によるコツを、いくつか。

  1.  8号鉢以上にはしない方がいい。理由は、重すぎて持ち運びが不便になること、鉢が一杯になる前に中央に空きが出来て格好悪くなること。

  2.  株分けは、3つに分けた方が、レイアウト的にすっきりする場合が多いです。2つですと、横に長くなってしまい、鉢の中で前後に隙間が出来ますし、新しいバルブは、外側であった方から出てくることが多いですから、花の出るところが偏ります。

  3.  株を分割するときは、バルブの隙間を狙って、ナイフなどで切断するわけですが、この分割部分の根の付き具合などを良く考えてからやること。さもないと、”根のない株”が出来上がってしまいます。

  4.  古いバルブは、思い切って処分します。養分を蓄えているといわれていますが、葉のないバルブが全く付いていなくても大丈夫です。

  5.  用土は、バルブがグラグラしないよう、根の間にもきちんと行き渡るようにしっかりと突き固めること。ゆらゆらするようでは、発育が非常に悪くなります。

 開化が遅い品種や越冬の温度によっては、植え替え、株分けの時期が、5月になってしまうこともあります。仕方がないです。花が終わったら、すぐ植え替えます。

シンビジウム歳時記

 3 月下旬〜4 月に、戸外栽培に切り替えています。但し、この時期は、遅霜の心配があり、また日によっては、最低気温が5℃を下回ることもあります。ですから、毎日の天気予報には、非常に神経質になります。寒さが予想されるときは、玄関か居間に、鉢を取り込むことになります。
 それならば、戸外栽培にするのをもう少し遅らせるべきと考えるかもしれませんが、小さなビニール温室は、温度管理が難しく、この時期の日中は、ビニールを全開にしていても、温度が上がりすぎ、蒸れるような状態になることが多いのです。
 肥料は、5月ぐらいになってから与えはじめています。使用するのは、主に市販されている油粕などを団子のように固めたものです。
 農薬は、ナメクジとアブラムシの殺虫剤を必要に応じて使っています。

やっと花が咲く

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モモコ

 開花が遅れて6月になって咲いたシンビジウム。拙宅には、幾つかシンビジウムがあります。シンビジウムは、蘭の中では、とても開花させやすく、管理しやすいと思います。冬は、5℃以下にならないように注意さえすれば、枯れることはありません。また、水やりも、植え込み材料に軽石を使用しているものは、鉢の状態をあまり気にせず行えます。これに比べるとデンドロビュームや胡蝶蘭は、最低温度も高いし、水をやり過ぎると、根腐れを起こすなど取り扱いが数段難しいです。なお、店で買い求めたものは、一般家庭に比べれば過保護ぎみに扱われていますので、再び咲きだすのに数年かかることもあります。この写真は、そうした花の一つで、2年ぶりに咲きました。
 越冬は、小さなビニール温室を使うぐらいなら、日当たりの良い室内の窓際のほうが、結果が良いです。半畳程度の小さなビニール温室は、昼夜の寒暖差が激し過ぎて、管理が難しいです。

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 これは、購入後3年目にして、やっと一輪だけ咲いたシンビジュームです(1999年4月撮影)。大きめの花が、気に入って購入したのですが、再び咲くのに3年もかかるとは思いもよりませんでした。みなさんも翌年咲かないからとあきらめずに、根気よくつきあってみてください。以下の画像は、この花の2000年4月の開花です。やっと、お店で購入したときの花になってきました。

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バレリーナ

 成長が激しいときです。水やりと肥料を欠かさないよう注意します。でも、いつも濡れているようですと、新芽が腐ることもあります。水やりを数日サボっても、枯れるようなことはありません。

秋から冬にかけて

 9月に入ったら、肥料は与えません。水やりは欠かさないようにしています。晴れが続き、空気が乾燥するようになりますと、用土の乾きも激しくなりますので、乾きすぎないよう注意します。

 11月になりますと、いつ鉢を温室に移すかで、悩みます。私は、天気予報で、最低気温が、7℃を切りそうなあたりを一つの目安にしています。暖かいうちに温室に移しますと、昼間の温度上昇で株が蒸れてしまいますし、遅すぎれば霜害を受けますので、難しいところです。

 小さなビニール温室の場合、冬でも、晴れているときは、温室のビニールを開けて、換気につとめています。寒いからと締めたままにしておきますと、温室の中は、意外に温度が上昇し、葉や花を黄変させてしまうことがあります。鉢も乾きやすいので、毎日あるいは、1日おきの水やりを欠かすことが出来ません。
 小さなビニール温室では、神経質に管理しても、昼夜の寒暖差のせいか、花芽がまっすぐに延びてくれないことが多く、途中で、折れ曲がったようになることが多いです。居間の窓際や、サンルームなどですと、花芽の成長は遅いのですが、花芽はまっすぐに延びてくれます。

花芽( 1998 年 10 月 10 日撮影)

 株の根元から、左斜めに突き出ているのがそれです。10 月に入りますと、幾つかの鉢に花芽がついているのがはっきりと確認できます。花芽は、ナメクジに食われたりするので、駆除が必要です。園芸の参考書によっては、”芽かき”なるものをやって、花芽ではない葉芽を除去せよなどと書いてありますが、私はやっていません。正直なところ、もう少し大きくならないとこの区別がつかないのです。区別がついても放ってあります。

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つぼみ (1998年11月8日撮影)

 品種によっては、つぼみが出てきます。今年(1998年)は、秋になっても気温が高いせいか、成長が速いようです。つぼみは、鉢の移動など手入れのときにうっかり折ってしまうこともありますので、慎重に扱うようにします。

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支柱をたてる(1998年11月8日撮影)

  花茎がのびてくると、わくわくしますね。花茎が横に延びてしまったものは、支柱をたてて、上方に向くように修正します。実は、この作業中に花茎を折ってしまうことが多々あります。多少邪魔になっても、しばらく放っておいて、この程度まで長くなってから修正するほうが結果が良いようです。また、花茎が延びるとき前方に障害物があると、花茎が醜く曲がってしまうことがあります。この点にも気をつけます。写真では、支柱が同系色なので、わかりにくいです。
 温室もそろそろ準備しておきます。天気予報で最低気温が10℃以下になるようでしたら、夜だけでも、部屋や温室の中に入れておきます。昼間は、なるべく長い間、戸外に置いておいたほうが、元気が良いようです。

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支柱の先端は危ない

 花茎を立てる支柱は、同系色で非常にわかりづらくこの先端で顔や目を突っついてしまうことがあります。特に花を見ているときは要注意です。そこで、支柱は、このように先端をくるっと丸めています。これでしたら、万が一、突っついても、安心です。

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花が咲く(1998年11月29日撮影)

  今年は、11月に花が咲き始めました。非常に早い開花です。3鉢ほど、咲いています。夕日で撮影したので少し花が赤めに撮影されてしまいました。花の写真を撮るときは、背景を整理して、光を考えないと、思い通りにならないですね。もう少し挑戦してみます。画像をクリックしていただくと、大きい画像がご覧になれます。
 部屋の中においてある花のついている鉢は、乾きやすいのでほぼ毎日水やりを行っていますす。小さなビニール温室においてある鉢は、逆に湿気が多いので、2日に一回ぐらい、様子を見ながら水やりしています。

 This year, the flower began to bloom in November. It is very early flowering. This flower  photograph is taken redder than factual, because I took photograph in the setting sun.

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花が咲く(1999年1月10日撮影)

 この品種は、12年前から育てています。上の品種より少し大きめの花です。
 This kind is nourished from 12 years before. This flower is bigger a little than in the kind above. 

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花が咲く(2000年4月)

2つ上と同じ品種です。光線の具合や、撮影条件、季節によっても、微妙に色が異なり、再現が難しいです。

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