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 連休を使って二泊で台湾の首都、台北に行ってきました。前回のグアム同様に、金曜日の夕方出発し、日曜日の午後に帰ってくるという、現地滞在40時間足らずの強行スケジュール。航空会社の宿泊+航空券の手配とツアーの値段はほぼ同じだったので、無料オプションがあったツアーを選択。さらっと見てくるだけでしたが、まとめておきます。
 何を見てきたらよいか? 経験者は異口同音で、故宮博物館とキューフン(キューは九、フンはにんべんに分:Unicode だと出るのですが、JISではないので一応カタカナ表記にしておきます。旅行のサイトでは、九 イ分といった表記をしているとこもあります。)は見ておけとのこと、故宮博物館は中国の歴史として外せないでしょう。しかも、国民政府が台湾に来たとき、めぼしいものは全て持ち出したとさえ言われるほどで、ちょっと興味をそそられます。キューフンは「千と千尋の神隠し」の湯屋のモチーフになった場所とのことで、こちらも魅力的。
 また、台湾の歴史を調べていると、蒋介石ゆかりの場所は見ておきたくなりました。さらに、パソコンの一大生産地という点では、台湾の秋葉原といわれる光華商場も訪れたい。などと考えていると、当然のことながら時間が足りない!
短い滞在すべてをさらっと流すのも手でしょうが、博物館などはしっかりと時間を取りたい。結果的には一番遠いキューフンを次回に回すことにし、故宮博物館の滞在時間を延ばすこととしました。

2012年11月23日
JAL039便で羽田空港を出発。今回、いろいろなことが後手に回り、羽田空港の駐車場予約も間に合わず、結果的に、大きなバゲッジを引きずりながら公共交通機関で羽田へ向かいました。車で羽田へ行く場合は渋滞を考え、時間的に余裕を見ておく必要があります。一方、公共交通機関は、複数のルートがあり万が一の事故の際も別のルートが使えるので、時間の余裕が少なくて済むのがベターです。しかし、バゲッジが重い場合は、引きずるのはちょっと堪えます。今回は、面倒だからと3人分の荷物を一つのバゲッジにまとめ、お土産用に中にバッグを一つ入れるなどしたため、滞在日数が少ないにもかかわらず、20kg近くなりましたので、階段がきつかったです。
 台湾は、ハワイと逆でジェット気流は行きが向かい風になるので、行きの時間が長く、帰りに時間が短くなります。沖縄のちょっと先という、グアムと同じぐらいという印象だったのですが、4時間近くで意外に長く感じました。

 台北の松山空港は傘をさすほどではないですが雨でした。台北の観光名所の一つである超高層ビルである台北101に雲がかかり、幻想的な雰囲気です。
 こちらの車のサスペンションはかなり逝っています。ゴツンゴツンと路面の凹凸をもろに感じながらホテルへ。車中でガイドさんから、トイレに紙を流すなとか、歩行者優先ではなく車優先だから気を付けろとか、台北滞在のイロハを教わり、ホテルのチェックインもやってもらって、何の苦労もなく部屋へ到着しました。今回はちょっと贅沢にシェラトン台北です。少し休んでから士林夜市へ向かいました。

士林夜市
地下鉄を乗り継いで深夜の士林夜市へ。既に午後11時近い時刻です。ふつう、こんな時間に繁華街を歩いたら、国内だって用心しますが、わりと出歩けるものなのですねぇ。衣類などのお店では、カジュアル系のありとあらゆる衣類があるという感じ。品質は様々。概してあまり安いとは言えません。また、店に飾ってあるものと、奥から出てくる売り物とでは、品質に差がある。まあ、夜店など、こんなものなのかもしれません。食べ物系の屋台は、フルーツ、饅頭のような日本人になじみのあるものから、エイリアンのようにも見える動物の部位を焼いたグロテスクなもの、10mぐらい手前から腐臭が鼻につく臭豆腐など、いろいろです。

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2012年11月24日
 2日ともホテルブッフェです。前回の上海の反省を踏まえて、中華の朝ごはんに挑戦、と言ってもサラダetcと中洋折衷となりました。

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 8:40 無料のオプショナルツアーへ。まず、台北101。眼下に雲がある状態で、雲の切れ間から、国父紀念館(左上の黄色い屋根の建物)などが見えました。

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龍山寺
 台湾最古のお寺だそうです。道教と仏教、様々な神様が祭られており、とりあえずここへお詣りすれば、すべて間に合いそうな雰囲気。

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龍山寺の表門

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日本の初詣のように、混雑していました

中正紀念堂
 中華民国の国父、蒋介石を紀念して作られた大きな建物です。最上階には、蒋介石の大きな銅像があり、衛兵が二人いますが、この衛兵の交代式が1時間おきの定時に行われます。

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昼食 ディンタイフォン(鼎泰豐)の飲茶
 ここの小龍包は、具入りのスープが入った巾着という感じす。おいしいとは聞いていましたが、確かにおいしいです。肉の臭みもうまく消してあり、完成されたものを感じる味です。

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国民革命忠烈祠
 ここで衛兵の交代式を見学。30分ほどですが、セレモニーとして面白いです。

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故宮博物館
 国民政府が台湾に来た時に、大陸に主だった宝物を根こそぎ持って来てしまったとのことで、大陸に残っているのはカスだけとか、いろいろ言われていましたし、前評判も高かったのでちょっと期待していました。
 それにしても、すごい人の量です。ガイド氏の話によれば、以前は、日本からの観光客が多かったそうですが、現在はその2倍の数の大陸からの観光客が来ているそうです。結果的に、故宮博物館は大混雑。翡翠のハクサイを見るのに、20分近く行列に並ぶ必要がありました。ガイド氏は、これらの名品を手際よく見せてくれましたが、ちらっと見るだけです。鑑賞するとか精緻な技に感服するとか、そういうレベルの話じゃないですね。
 そんなわけで、ここでツアー御一行様と別れて、しばらく宝物を堪能しました。展示してある景徳鎮は、全て見てきました。完璧という言葉がぴったりかと思います。ただ、展示してある数が少ないです。上海博物館には、一部屋全て景徳鎮というのがありましたが、こちらでは数点ほどでした。

夕食
 シェラトン台北の中華料理のテナントで中華料理。早期予約特典とのことで無料で付いてきたディナーでした。おいしかったのですが、内容は、、、。ふかひれスープや旬の上海ガニが出てきたわけでもなく、やはり「ツアー飯」でしたね。

IMG_3996s.jpg (47993 バイト)光華商場
 コンピュータショップ街です。シェラトンの最寄の地下鉄の駅から1駅でしたが、それほどの距離ではないので、夕食後に、歩いて光華商場へ。やっぱりパソコンの生産地、半端じゃないです。おそらく3日間ぐらい通っても飽きないです。海賊版のソフトからASUSの最新型まで、いろいろ面白そうなものがありましたが、結局、買ったのは USBケーブル三本でした。二又のUSBケーブルは、国内ではあまり見かけないです。
 右の画像の左側に青い光で縁取りのようなものが見えますが、この高架の柱には、びっしりとパソコンのマザーボードが貼り付けられていてちょっとしたオブジェになっています。右側はパソコンショップ街です。
 その後、そごうの地下で、お土産用のパイナップルケーキと高山烏龍茶を買って、ホテルへ.

11月25日
空港へのピックアップが13:30ですので、食事の時間を考えても、半日あります。
先ず、日用品のスーパーへ10時の開店に合わせて行き、その後、台北駅地下街でショッピングしながら時間を過ごしました。東京駅八重洲地下街とは比較になりませんが、それでも半日過ごすにはあまりある広さです。おそらく、半分も行かないうちに時間切れでした。  
面白かったのは、電子部品屋さん。ホームページを持っているようですのでURLを載せておきます。
http://www.kinsten.com.tw/
ここも1時間ぐらい居たら、幸せな気分になれそうです。一昔前の秋葉原の部品屋さんの雰囲気で、いろいろおいてありました。抵抗やコンデンサを一本から購入できます。
http://www.kinsten.com.tw/CASELI.files.HTM
学生向けに、学校の課題レポートを引き受けますという広告です。 こういう禁じ手を堂々とやるところが、中国らしさなのかな?

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台北駅構内のクリスマスツリー

IMG_4016s.jpg (47361 バイト)台湾というところ
 今まで出かけた外国の中では、最も外国を感じさせなかったところでした。週末にちょっと出かけてくるという感じで遊びに行けます。時間的には上海のほうが近いのかもしれませんが、上海よりもはるかに敷居が低いです。これは、歴史の問題があるかもしれません。日本が台湾に攻め入ったのは、百数十年前、そして、その後、約50年間、植民地として支配していました。それに比較すれば、中国大陸は日本軍が攻め入り、いまだに父母が殺された、自身が体験したという方が多くいるのですから、国民感情として厳しいものがあるかと思います。しかしながら、台湾でも、人口の 30% ぐらいを第二次世界大戦後に中国大陸から移住してきた人(外省人)が占め、台湾を統治している人の多くは外省人ですから、事情が全く異なるわけではありません。
 誤解なきよう申し添えますが、個人的には日本の台湾における植民地支配を肯定しているわけではありません。支配する側と支配される側、搾取する側と搾取される側があるのが、植民地です。植民地時代に教育レベルが上がったとかいう話は、搾取を最大にするための方策の結果であって、搾取する本質に変わりはありません。

言葉
 中国語が使えない場合、タクシーなどでは、漢字、身振り手振り、行き先のパンフレットを見せるといった情報伝達手段しか無いです。ホテルのフロントなどでは、多少日本語も通じますが、その場合でも英語のほうが得られる情報量が多いように感じました。

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