Astro image by Compact Digital Camera

コンパクトデジカメもここまで来たか！

　いままで使ってきたコンパクトデジカメを落として壊してしまったので、キヤノン IXY Digital 2000IS というのを購入しました。IS (光学式手ブレ防止機能)の威力は、驚くべきモノがあります。一眼レフデジカメ、コンパクトデジカメともに手持ちで撮影すれば、少なからず手ブレが発生します。ピントずれ、光学的な分解能の限界かと思っていましたが、三脚使用で比較すると明らかに手ブレであることがわかります。このカメラでポートレートを撮ると、室内フラッシュ無しの手持ちでも、毛穴、鼻毛の一本一本まで写ります。恐ろしい世の中になりました。
　ところで、このカメラで長時間露光すると、撮影後の処理に撮影時間と同じだけの時間がかかります。おそらく、ダークノイズを差し引いているのでしょう。ならばと、天体に使ってみると、御覧のような滑らかさ。天文でも、記念撮影代わりならば一眼レフ＋赤道儀なんてのは不要になる可能性すら感じます。天体用として使いづらい点はピントです。AF のみでマニュアルピント調整、無限大固定が出来ません。フォーカスロックは可能なのですが、時間が経過すると外れてしまいます。

　2007年10月に突然の増光を起こして、2等星台になったホームズ彗星です。8倍双眼鏡では、画角がこの画像の約半分になりますので、相当大きく見えました。

ホームズ彗星

Canon IXY Digital 2000IS 撮影日時　2007/11/4 5:09 28mm(tele limit) F5.8(open) ISO1600equiv　固定撮影　5sec　8枚コンポジット＋4x4ピニング+トリミング

M42付近
Canon IXY Digital 2000IS 撮影日時　2007/10/21 4:10-4:17 28mm(tele limit) F5.8(open) ISO1600equiv　固定撮影　15sec　12枚コンポジット＋トーンカーブ調整＋4x4ピニング+トリミング(面積比で約1/3)

miniBORG ED60, Meade26mmPL, Canon IXY Digital 2000IS 撮影日時　2007/10/21 18:30 28mm(tele limit) F5.8(open) ISO1600equiv　固定撮影　1/160sec　4枚コンポジット＋4x4ピニング+軽くアンシャープマスク＋トリミング(面積比で約1/3)

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