ホーム 上へ

2002年12月1日 主鏡の位置を40mm後方にずらす。

f6_200ext40.jpg (31690 バイト) 4本スパイダーの改造は極めて有効でした。惑星像が劇的に変化し、ピント位置が非常にシャープになりました。それとともに、アイピースの善し悪しが急に目立ってきました。手持ちのバローでは、像が劣化することがハッキリとわかります。おかげで、ナグラーズーム 3-6mm というアイピースに多大な散財をすることになりました。コントラスト、像のシャープさが、素晴らしいです。刻々と変わるシンチレーションに合わせて倍率を変更するのにも、便利なアイピースです。

 今回は、鏡筒を40mm延ばして、主鏡を後方へずらし、余分な筒外焦点距離を無くして、斜鏡の中央付近だけを使うようセッティングしました。

2002年 9月23日 4本0.5mmベーンスパイダー

4spider.jpg (27486 バイト) スパイダーの材質は、0.5x20mm焼入リボン(鋼)です。普通のカナノコでは切れませんので、まず所定の長さで折った後、タングステンカーバイドの刃を用いて中央に切り込みを入れて交差させました。万力に固定して、同じ場所を数回折り曲げると折ることが出来ます。鏡筒の取り付けは、M5 ボルトを銀ロー付けしています。この構造によりかなり張力をかけることが出来ます。
 中央の斜鏡枠取り付けマウントは、真鍮を用いて、ハンダ付けしました。この部分もロー付けしたほうが良かったのですが、大きすぎて、手持ちの機材では加熱が不足するのでハンダ付けとしました。鋼鉄リボンにU字型に針金を通し、ハンダ付けが取れても脱落しないようにしています。
 斜鏡枠取り付けマウントは、ケラレが最小となるように、オフセットして取り付けています。

2002年4月6日
 今まで、下に書き足していましたが、今回より上に書いていきます。この間いろいろ変更しました。

  1. 広角ファインダーの装備
     ファインダーをビクセンの試作品?の広角ファインダーに変更しました。
     7倍50mm 見かけ視野60度 実視界 8.6度 アイレリーフ20mm アイレンズ径28mm
     接眼部のレンズ(アイレンズ)が大きく非常に見やすいファインダーです。しかしながら、周辺像に乱れがあります。対物の焦点距離が短いので、仕方がないでしょう。今まで使用していたビクセンの通常のファインダーよりも使いやすいです。
  2. 主鏡支持方法の変更
     シリコンコーキングによる貼りつけからフローティング法に変更しました。これにより、冬など気温が低いときの像が良くなりました。
  3.  2インチラックアンドピニオン接眼部metaldob200_0204.jpg (44310 バイト)
     鏡筒を交換してしまおうと考えていたので、改造を延期していましたが、新鏡筒の工作が思うように進まないことと、最初から取り付けられているアメリカンサイズの接眼部にガタが出てきていて、重量級のアイピースの使用に耐えられなくなったので交換しました。少し筒外が短いタイプのためストロークも短くなっています。60mm延長筒を取り付けて、2インチAPIピースを含めて手持ちの全てのアイピースでピントが出るようになりました。ショートストロークのため、延長筒を外さないとバローレンズの一部が使用できなくなっています。
     工作は、ボルト穴は電気ドリルで開け、光路はハンドニブラーで開けました。
  4. 取っ手の取り付け
     便利です。こんな事ならもっと早く取り付けるんだった。まず持ち運びが片手で可能になりました。赤道儀で鏡筒を回転するときも、回しやすいですし、鏡筒バンドにひっかかるので、鏡筒がずり落ちません。欠点は、ビデオカメラなど重いものを取り付けるとき、取っ手が鏡筒バンドに干渉して、重心位置を大きくずらせないことでしょうか。

 

 dob200.jpg (25999 バイト)2000 年 2 月 12 日、わりと購入しやすい低価格の口径 200mm のドブソニアン、笠井トレーディングの METALDOB200 を入手しました。ちょうど在庫切れとかで、待つこと2ヶ月でした。
 鏡筒が金属です。KT-10 などの鏡筒にボール紙を使用したドブソニアンは、ボール紙に、保温効果があるために外気順応に時間がかかります。この点、金属鏡筒なら早いだろうと思い、トレーディングフェアで実物を確認の上、この製品を選択しました。

Specification

口径=主鏡径 200mm(青板)
焦点距離   1200mm (F6)
ニュートン式
斜鏡短径   50mm (青板)
鏡筒長    1130mm
接眼部高  最大 1170mm
架台最大径 490mm
総重量  18kg (鏡筒 8.5kg 架台 9.5kg)

苗村鏡への主鏡、斜鏡交換

2000年9月  主鏡、斜鏡とも、高精度鏡(苗村鏡)に交換しました。主鏡の直径が、セルより大きく収まらなかったので、セルを10mmアルミ板で製作しました。鏡の装着方法は、シリコンコーキング材による接着です。交換して、像がとても良くなりました。ピント位置が非常にシビアになり、星はピンポイントで、バックグラウンドも暗くなりました。以前の鏡では不可能であった こと座のダブルダブルは、間隙が黒く、きれいに分離します。月は、レリーフを手にとって、眺めているような臨場感があります。木星の縞模様は圧巻です。シーイングが良好ですと、極の方まで、きれいに縞が分離します。
 しかしながら、鏡筒に直径に余裕がないため、視野角は 0°です。鏡筒を交換する必要がありそうです。

 

Copyright (C) 2019 ssato. All Rights Reserved 2021/12/31